試合結果

GT Young Challenge 2021予選 試合報告書

去る10月30日(土)に行われましたGT Young Challenge 2021予選の試合結果につきまして、以下にご報告させて頂きます。


開催日:2021年10月30日(土)
開催場所:鈴鹿サーキット

○試合結果

(予選A組 出場4チーム)

順位

学校名・チーム名

優勝

立教大学

準優勝

早稲田大学

3

法政大学

4

東京農業大学

 

(予選B組 出場5チーム)

順位

学校名・チーム名

優勝

中央大学

準優勝

名古屋工業大学

3

明治大学

4

名城大学

5

日本大学

 

(予選C組 出場5チーム)

順位

学校名・チーム名

優勝

本塾

準優勝

関西大学

3

愛知工業大学

4

青山学院大学

5

阪南大学

 

○戦評

 去る1030()、鈴鹿サーキットに於いて、全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催であるGT Young Challenge 2021予選が開催されました。

 

今回で2回目の開催となる本大会の選手は前回の反省を生かし、新たにメンバーを加えた主将の坂田(4)、会計補佐の粕谷(3)、鈴木(2)の計3名で臨みました。

 本大会は世界中で多くのユーザーから愛され、FIA公認の世界選手権も開催されている「グランツーリスモ」を用いて朝日新聞社、全日本学生自動車連盟主催の元にホンダやG Rトヨタなど各企業の協賛を受け、各校3名の選手による大学対抗戦になっています。

 

またゲーム内でも大々的に発表され、公式H Pなどによる広報やリアルタイムによる配信など注目を集める大きな大会となりました。レースは団体戦となっており、予選によってグリッドが決まります。本戦はABCに分かれており、それぞれ上位3校が1219日(日)に@BASE Q(東京ミッドタウン日比谷)で行われます決勝に進めます。

 

本大会は使用タイヤ制限があり、ソフト・ミディアム・ハードと3つのコンパウンドを必ず使わねばなりません。タイムが出るタイヤは消耗が激しく、またこのタイヤの使用制限は同じ人が同じコースを走ったとしても5秒以上の差に繋がる程大きな要因であります。その為、1人の最低周回や燃費計算など現実世界さながらの細かいレースの戦略と駆け引きが求められました。また使用車両はN300という300馬力前後の市販車にあたる車両ならどれでも使用可能でしたので、コースの特性を踏まえた上でミッドシップレイアウトによる圧倒的なストレートスピードと燃費性能を誇るNSXタイプRを選択致しました。

 

本塾はエースとして絶対的な速さを誇る粕谷(3)にソフトタイヤを使用させる作戦を起点とし、無駄なバトルを避けつつフリーな状態での先行逃げ切りを目標としました。また最善の状態で粕谷(3)にバトンを渡すべく、安定した周回ラップに定評がある鈴木(2)をスタートドライバーとしてハードタイヤを使用させ、規定最低周回数で交代させつつ接戦バトルでの位置取りが持ち味の坂田(4)がミディアムタイヤで走り切る作戦となりました。

 

予選グリッドを決めるタイムアタックでは、他大学の隙を見て早い段階から1周のみのアタックに粕谷(3)が入りました。練習の成果を存分に発揮し、見事計測1周目で全体ベストタイムをマークしその後抜かれる事なく、本塾は予選グリッドトップという結果になります。

 

本戦では、無理にバトルを仕掛けず3人の安定した周回を心掛け、上の順位を無理に狙いに行くよりも、まずは3番手以内にレースを終わらせ、決勝に駒を進める事を最優先の課題としました。スタートドライバーの鈴木(2)が選択したハードタイヤに比べ、後方の大学はソフトやミディアムタイヤを使用していました。オープニングラップに於いてオーバーテイクを仕掛けられ惜しくも順位を1つ落とす不利な状況な中、持ち前の諦めない気持ちと確実に繋げる強い気持ちによってその後は安定した周回で3位を大きく引き離し、規定最低周回でピットインをしました。

 

そして給油なしのソフトタイヤに変更し粕谷(3)が、作戦通り全開アタックを決行し一気に追い上げを図ります。他のチームと上手くピットのタイミングがずれた事もあり、前方に車両がいないフリーでの状態で走行を続ける事が出来ました。ここで本塾はソフトタイヤを規定最高周回まで走る大きな決断をします。と、同時に燃費走行に切り替え、給油時間を減らす方向にシフトしました。走行周回が長引けば長引くほどソフトタイヤはグリップ力が低下し、高度な技術力が求められますが、2番手の粕谷(3)は確実に全体ベストタイムでの周回を続けどんどんと他大学を追い抜いていき、トップを奪還しただけでは飽き足らず2位以下を1分近く突き放す圧倒的な走行でピットインをしました。

 

そしてラストドライバーの坂田(4)は給油を終え、ミディアムタイヤへ交換しピットアウトしますがこの時点で既に40秒近く2位以下を引き離し最低ピット回数も本塾のみが消化している完璧な逃げ切りの状態でした。走りながら細かい燃費計算を行い、残りは全開アタックをしても問題がない判断をし、坂田(4)が最後の突き放しにかかりました。コース幅を一杯に使うドライビングにより更に1分近く引き離す事に成功し、ゴールをした時は残燃料が1%という完璧な配分で2分弱引き離した正に慶應らしい綿密な作戦とチームワークで乗り切った試合運びでした。

 

そしてその後、行われました各予選トップ校によるエキシビジョンマッチでは全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催という事もあり、現実世界同様の2019年モデルのスーパーフォーミュラを使用し鈴鹿サーキットでのレースとなりました。またeスポーツの可能性を広げる為に、現役のスーパーフォーミュラドライバーである山下健太さん、牧野任祐さん、坪井翔さん、大湯都史樹さんに加え2019F I Aワールドファイナルチャンピオンである山中智瑛さんが抽選によって各チームに参加し、熾烈なバトルを展開しました。

 

本塾は抽選によって山中さんに参加して頂き、作戦としましては山中さんに出来るだけ良い状況でバトンを渡し、可能な限り長く走って頂く方針を取りました。本塾はポールポジションスタートでしたが鈴木(2)が完璧なスタートを決め、粕谷(3)並びに坂田(4)が一度もトップを譲る事なく山中さんに繋ぎ、無事に優勝する事が出来ました。予選、エキシビジョンマッチ共に優勝する事が出来たのは大きな自信に繋がりました。

 

今大会では、前大会の反省を生かし戦略や作戦を数パターン用意し臨みました。戦局に合わせて柔軟に対応しながらもその時の最善の策を選択する事でそれぞれが持つ技術を遺憾なく発揮できたと思います。eスポーツ大会はまだまだ経験が少なく、ノウハウの構築の為にも一大会をより深く分析し次に繋げる必要があります。また今大会で得た教訓を本年度の残りの大会に活かせるよう精進して参ります。

 

今後とも自動車部に一層のご指導ご鞭撻を賜ります様宜しくお願い申し上げます。

 

慶應義塾體育會自動車部

主将 坂田佳哉

 

○今後の大会スケジュール

1123日(火・祝) 全日本学生自動車運転競技選手権大会

(於・警視庁 交通安全教育センター)

 

125日(日) 全日本ジムカーナ選手権大会

(於・鈴鹿サーキット国際南コース)

 

1218日(土) 早慶対抗ジムカーナ定期戦

(於・イタリア半島)

 

1219日(日) GT Young Challenge 2021 決勝

(於・ミッドタウン日比谷)

 

 

以上